なぜだ

威厳をもって接すると決めてから、

勝手を押し付けていたことに気づき、

その負い目があったので、

相手に配慮をしたのだが、

忙しそうだったのだが、

そこを配慮せずに質問しまくってたら、

適当に扱われたので、

すごく悲しくなってしまった。

そりゃ、俺が悪い。
そう思ってるけど、悲しみは止まない。

余裕がなかったのだ。

なんか急いでいたし。

だからそういうことにもなったと思う。

それは普通なんだ。

別にそこに愛がないわけではない。

ただ俺の求めに応える余裕も力も彼女にはなかった。

ただそれだけなのだ。

それだけ。

明日になったら普通にしよう。

また威厳をもって接しよう。

そう思うばかりである。

そして忘れちゃいけないのは、今日は俺にも下心があった。

こういうこと言いたいという下心が。

それも無理やりにでもそう持っていきたかった。

それには相手を観察する目がなかった。

相手を観察し、そうさせるシーンをコントロールすべきだった。
それがサディスティックなやり方だ。

今日はそういう状況だった。

本当にそうなら言うべきだし、

そうではないのに無理やり言うべきではない。

言えなかった。そういう状況にならなかった。

俺はおそらくそこに一番悲しみを感じている。

そういう運命だと思っていたから。

勝手に。

いつもそうではないし。求めていないときにそうなるもんだし。

そこに依存した弱い男になってしまった。

それが最大の欠点かと思う。

依存するな。常に強い孤高で崇高な男であれ。
そしてもしサディスティックに相手をコントロールしたいなら、その時をじっと待つ忍耐を覚えるべきだ。
いつでも飛び出せる準備をして。